おひとり様と老後の住まいーあまりお金をかけられない場合ー【行政書士オフィス未来計画】
2020/11/28
身よりのいない、おひとり様の高齢者の場合は、賃貸住宅を借りる事は至難の業です。
大方の大家さんは、身寄りのいない高齢者が住宅内で孤独死された場合を恐れて
住宅を貸すのを嫌がる傾向があります。
身寄りのない方が住宅内で亡くなると、亡骸の埋葬、住宅内のクリーニングは大家持ちとなり、
さらに事故物件として高く貸すことができなくりなります。
いくらクリーニングしても霊感を信じる人には無くなるものではありません。
高齢になって住宅困難者になる前に、自己所有の住居を確保したいものですが、
なかなか先立つものがある方も限られます。
また正社員雇用の場合でしたら住宅ローンもおりやすいですが、非正規労働やパート就労の
場合でしたら、高額の住宅ローンも難しくなります。
そういう場合には、多少通勤が不便なところに立地している古いURの分譲団地がおススメです。
URなので建物はしっかりしていますし、管理会社や管理組合もしっかりと機能しています。
さらに、山手線から電車で30~40分くらいの駅からバス便で、築30~40年
というようなUR団地ですと、1戸の広さが50m2以下という物件が多いですが、
その分格安で、1000万円以下で購入することができます。それこそ安ければ100万円程度で
購入も可能です。
購入のコツとしては、やはり1階か2階物件を選ぶことです。築年数の古いUR分譲団地は
エレベーターが無い5階建てというのが多いので、エレベーター無しの5階や4階の住まいというのは
高齢になった場合にとても苦労します。
1階か2階の物件を格安で手に入れて、リノベーションをある程度すると、それなりに快適な住まいを
手に入れることができます。
大規模団地ですと、団地のセンター地区にスーパーなどの小売店・医療施設などがあり、場所によっては
市役所の出張所もあります。居住者も多ければバス便も充実しているので、車がなくても生活に困る
ということもありません。コミュニティーも発達してますので、孤独死ということも防ぐことができます。
大規模リノベーションをすると600~700万円程度のまとまった金額が必要ですが、水回り程度の
最低限のリフォームですと100~200万円程度で済みますので、終の棲家としての選択肢の一つとして
頭の片隅に入れておくというのも良いとおもいます。