おひとり様と死後事務委任契約

 

認知症を発症していたら任意後見契約がはじまって、任意後見人が身寄りのない方の代行をしてくれます。

発症していなくても見守り契約をしていれば、その方が身寄り代わりになってくれます。

 

しかし、見守り契約・任意後見契約とも契約ですので、契約の当事者が亡くなればそれで契約は終わりです。

 

そこで、見守り契約・任意後見契約・遺言書と一緒に死後事務委任契約をしておくと、おひとり様本人も、病院・介護施設側も安心です。

 

死後事務委任契約とは、字のごとく亡くなった後の後始末をしてくれる、という契約です。

 

身寄りのない方は、自分の死んだあと誰が自分の遺体を荼毘に付してくれるだろう？と思う事でしょう。

何もしていなければ、だれも何もしてくれません。

 

死後事務委任契約をしておけば、自分の遺体を荼毘に付してくれて、遺産を遺言書通りに処分してくれます。

 

遺産の整理と一言で言っても結構大変です。銀行預金はもちろんのこと、クレジットカード解約もありますし、

まずは病院・介護施設の清算もあります。自宅にある家財道具一切を処分しなければなりませんし、

ガス・水道・電気・電話などのライフラインの解約も必要です。

 

貸家なら契約解除、持ち家なら処分して遺言通りにどこかへ寄付か、世話になった誰かに遺贈か、という手続きもしてくれます。

 

生きている間もいろいろとやる事がありますが、人が一人亡くなった後の整理もいろいろとたくさんあります。