大切な方が亡くなった場合(当日から1週間程度まで)【行政書士オフィス未来計画】
2020/03/12
葬儀準備
遺体の移送先として、自宅かセレモニーホールかに分かれますが、この頃の主流はセレモニーホールですね。
・自宅に運んでしんみりと故人を思いながら過ごしたい
・最後は畳の上で寝かせてあげたい
という気持ちはわかりますが、遺体は残念ながら腐敗が進みますので、早めに保存するなり、荼毘に付すなり
しなければ、それこそ「無残な死体」になってしまいます。
セレモニーホールでは、遺体保管用の冷蔵庫が完備されていますので、通夜・葬式まで預かってもらうことが
できます。通夜・葬式に日程はホールの空き次第となりますので、混み合っていれば、葬儀日程を決めるのに
時間がかかってしまう場合もあります。
通夜・葬儀のスケジュールが決まりましたら、通夜の日の昼間に納棺が行われます。家族が立ち会うのも、
セレモニーホール側にお任せするのも自由です。故人の体を拭き、死装束を身に着けるのですが、死装束は
セレモニーホールで用意もしてくれますが、「この服を着せてあげたい」とリクエストも当然可能です。
葬儀の連絡
葬儀の連絡、これがまた厄介です。
お子様の会社なら、会社の総務部と所属部署に会葬通知をファックス・メールアタッチで
提出しておけば、会社関係はすべて連絡が済みます。
町内会・老人会は、また手慣れていますので(いいのか悪いのかですが)会葬通知を
世話役の方にお送りか手渡しすれば、それで済みます。
親戚関係、こちらは久々に電話をかけるので、妙に長電話になる場合がありますので、
そこらへんを注意しながら、テキパキと進めていかなければ数をこなせません。
問題は、故人の友達関係です。
旦那様が亡くなったとして、旦那様が後期高齢者の場合ですと、ご友人も後期高齢者で、
電話しても半分ボケているのか、耳が遠いのかで、要領がつかめない方がいらっしゃります。
そのような方に10分・20分と長々とお相手していると、時間ばかり過ぎてしまいます。
また、昔勤務していた会社のOB会組織があれば、そこにも連絡ですが、こちらも同様です。
ただ、大きな会社ですと事務局がしっかりしていて、事務員のお姉さんがテキパキと
済ませてくれます。OB会組織によってはお花を出してくれところもあります。
故人の交友関係が広いとそれだけ残された者が大変な思いをするのが、「葬儀の連絡」です。
連絡が来ないと「不義理」「薄情者」と思う方もいらっしゃるので、注意して行うのが肝心です。
家族葬がはやっていますが、エンディングノートや遺言書で「自分の葬儀は家族葬で」と
書いておくのも良いでしょう。
しかし、残された家族の「見栄」というのもあり、立派な葬儀を出さないと「我が家の名折れ」
と思うご家族の方は、エンディングノート・遺言書の「家族葬で」という部分は無視するかもしれません。
通夜・葬式・荼毘
お通夜は、皆さんの都合がつきやすいので、来訪者は多く来ます。
精進落としの食事は多めに取っておくのがいいでしょう。
この頃は家族葬がはやりですので、「家族葬をします」としておけば、
皆さんは遠慮して来訪してきません。静かに故人を送りたい場合は
家族葬も一つの選択です。
葬儀は翌日昼間に行われますが、よほどの名士や有名人でない限り閑散としたものです。
葬儀は、葬儀場でのお経がメインではなく、そのあとの火葬場での荼毘に付すほうが
メインでしょう。
火葬場では遺体を骨にするまでに1時間くらいかかりますので、
その間は家族・親族でお茶菓子や、お昼時なら昼ご飯を食べながら、生前の故人をしのぶ
いい機会となるでしょう。
1時間ぐらい経つと、係員の方が呼びに来て、炉から個人の骨を取り出してくれます。
2人一緒に故人の骨を骨壺に収めて、その日は終わりです。
死亡届などの書類関係
葬儀の最中にしなければならないことは、役所に死亡届を出すことです。
死亡してから7日以内に死亡地・本籍地・提出する親族の住所地のいずれかの
役所に提出をしなければなりません。
死亡届は、死亡診断書とセットになっていて、死亡診断をしたお医者様が
発行してくれます。
用紙の左側が死亡届・右側が死亡診断書です。
死亡届は提出する本人が記載をしなければなりませんが、実際の届け出は
提出する本人はもちろんのこと、葬儀社が「使者」として持って行ってもらうのも
可能です。
死亡届を提出する際に、火葬許可申請書を一緒に提出をして、火葬許可証をもらいます。
火葬は死後24時間が経たないと火葬ができません。万が一ですが、息を吹き返す可能性を
考慮してのことです。
火葬する際に火葬許可証を提出し、火葬が終わると、埋葬許可証がもらえます。
また、故人の健康保険の返納が必要です。国民健康保険や後期高齢者医療保険は、
市町村役場に14日以内に返納します。
葬儀に来てくれた方などから香典を頂きますが、香典返しの手配も必要です。
香典を集計して、香典返しをする方に発送の手配も忘れては義理を欠いてしまいます。
ここで、まずは一区切りですね。